ヒプノセラピーとは?

いつ誕生したセラピーなの?

退行催眠って日本ではほとんど知られていませんが、実は人類最古のセラピーと言われています。

紀元前1500年以上前のエジプトで、睡眠神殿(眠りの寺院)という建物があり、その中に入りながらリラックス・催眠状態になって癒しや治療が行われていたそうです。

 

また、催眠を最初にかけた医師は、フランツ・アントン・メスメルという18世紀に生きたドイツの開業医。

英語で催眠にかけるという意味の、メスメライズ(mesmerise)という言葉は、彼の名前から来ているそうです。

 

さらに19世紀オーストリアの医師、ジークムント・フロイトは人の意識は無意識の領域があることを発見し、またそれは自分で自覚することのできない抑圧された心の深層と定義しています。

 

そして20世紀、アメリカの生理学者であり医師であるベンジャミン・リベットは、実験を通して意思決定は自分でしてるようにみえるけど実は無意識(潜在意識)がしているということを発見しました。

 

ヒプノセラピーと聞くと「スピリチュアルなもの」とか、「宗教?」とか思われがちですが、実は多くの心理学や精神科の医師達が確立していった素晴らしいセラピーなのです。

 

ヒプノセラピーでは、催眠を使って普段私たちの意識がある「顕在意識」と呼ばれている表層的な場所から無意識の領域「潜在意識」にアクセスします。

潜在意識にはこれまでのすべての記憶や感情が保存されているとされており、それはこの一生ももちろんのこと、過去世で起きたことすべてを記憶しているそうです。

不思議ですよね。

普段は認識していない深い意識に入ることによって、過去世で起きた出来事を思い出したり、また普段の自分ではコントロールできないようなことを「肯定的な暗示」の情報として入れていくこともできます。(飛行機は怖くない、たばこをやめる、人の前で上がらなくなる等)

また、幼少期に傷ついたインナーチャイルドと対面して、自分自身を癒していくこともできるのです。

 

前世療法って何?

前世療法とは、1980年頃にアメリカの精神科医ブライアン・ワイス博士が生み出した素晴らしいセラピーです。

ある女性の患者の症状を治そうと、一般的な治療を1年間試したけど効果なし。退行催眠をして幼少期のトラウマを思い出したら治るかも?とやってみたけどダメで。

ワイス博士が「その原因になった場所に戻りなさい」と指示すると、なんと4000年前の過去世に戻ってしまったのです。彼女は様々な過去世を思い出すことで症状を改善し、すっかり元気になってしまったことから始まりました。

患者の苦しみの根源が過去にあるとし、その元となった出来事を知り、認めることで治療効果があると発見しました。

 

その後も催眠状態に入れてその元になった出来事を思い出してもらおうとしたらほとんどの人が「今生」ではなく、「前世」の記憶にさかのぼってしまったそうです。

当時、生まれ変わりを信じていなかったワイス博士は困惑しました。

でも、何千件と症例が集まるにつれ、全く別の患者なのに同じ時代の「母」と「子」をそれぞれの視点で語っていたり、どうしても「生まれ変わり」を認めざるを得ない状況になってしまいました。

当時そんな療法を唱えている医師がいなかったため、「前世療法」なんてことを言い始めたら、長年培ってきた医師としての評価が傷ついてしまうのではないかと恐れ、なかなか世に出せずにいたそうです。

それでもワイス博士は5年間も悩んだ末、この療法を世に出してくれました。

そしてその「Many life, Many masters」という本は日本語でも翻訳され、「前世療法」として日本にも上陸することになったのです。

 

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